「阿蘇山の噴火口が見たい!!! 」中岳火口見学でダイナミックな地球を感じよう

「阿蘇山の噴火口が見たい!!! 」中岳火口見学でダイナミックな地球を感じよう Travel
_ 記事内に広告を含む場合があります

日常の喧騒から離れて大地のエネルギーに癒される、熊本阿蘇の旅。今回は「阿蘇山の噴火口が見たい!!! 」を叶える〝中岳火口見学〟について、地球を感じる火山写真とともに詳しく掘り下げてみましょう。

▲前回記事でも、おすすめドライブスポットとして〝中岳火口見学〟を紹介しました

阿蘇中岳 第1火口 – Aso Nakadake Crater 1

〒869-2225 熊本県阿蘇市黒川

阿蘇火山火口規制情報

阿蘇山の噴火口ってどこにあるの?

前回記事〈熊本 阿蘇くじゅう国立公園エリアをぐるっと! 爽快ドライブスポットまとめ〉でも触れた内容になりますが、〝阿蘇山〟の定義を簡単にざっと説明すると…🐵?

RBN
RBN

いったい、どの山が阿蘇山なの?

A. 阿蘇山という単独の山は存在しません。九州を代表する景勝地である〝阿蘇山〟は阿蘇五岳根子岳ねこだけ, 高岳たかだけ, 中岳なかだけ, 烏帽子岳えぼしだけ, 杵島岳きしまだけ ]を中心とする連山と、さらにそれらをぐるっと取り囲む外輪山や火口原も含めた総称を指します。

RBN
RBN

うーん…。
阿蘇山という山がないなら〝阿蘇山の噴火口〟はどこにあるの?

A. 阿蘇五岳のひとつ、今回ご紹介する《中岳なかだけ》の火口がいわゆる〝阿蘇山の噴火口〟にあたります。現在も活発に噴煙を上げる中岳は、7つの火口を持つ活火山です。

〈第1火口〉〜〈第7火口〉と呼ばれる火口のうち、一番大きくて現在最も噴気活動が活発な〈第1火口〉が〝阿蘇山の噴火口〟に代表されます

阿蘇中岳 火口見学するための条件や注意点など

青が光っていたと思いたい…

中岳の火口見学をするためには、立入規制が解除されている状態であったり、火山ガスの発生状況や天候、自身の健康状態等、安全確保のためのすべて条件をクリアしている必要があります。

〝噴火警戒レベル〟による立入規制あり

噴火警戒レベルとは〝火山活動の状況に応じて《警戒が必要な範囲》と《とるべき防災対応》を5段階に区分した指標〟のことで、阿蘇山(中岳)では次のように段階分けされています。

  1. [レベル5]避難
  2. [レベル4]高齢者等避難
  3. [レベル3]入山規制
  4. [レベル2]火口周辺規制
    ーーーーーーーーーー
  5. [レベル1]活火山であることに留意

例えば、噴火警戒レベルが[1]のときは、十分に〝活火山であることに留意〟する必要はあるものの、火山活動自体は〝静穏〟な状態を指すため立入規制は解除 → 中岳火口を見学できます

※火山ガスの発生状況に応じて、立ち入りゾーンが一部制限される場合もあり

続いて、噴火警戒レベルが[2]に上がると、火口から1km以内への立入が禁止されるため、中岳火口見学はできないことになります。火口の規制状況については、事前に阿蘇火山火口規制情報からチェックしておきましょう。

〝見学者の健康状態〟による立入規制あり

中岳火口からは常に有害な火山ガスが発生しているため、ぜん息気管支疾患心臓疾患体調不良の方の見学は禁止されています。わたしは健康状態に問題はなかったものの「有毒ガスに要注意!! 」ということで念のためマスクを着用して見学しました💦

※ビビリによる個人的な判断です

このように、常に様々な規制が課せられている場所なので、火口見学できる条件が揃った折には、是非とも訪れておきたい阿蘇旅には外せないスポットといえますね☺️

阿蘇中岳火口まで有料道路を走る? 無料遊歩道を歩く?

阿蘇山頂ターミナルまでは無料で行ける! お手洗い休憩もできるよ
RBN
RBN

見学できる条件が揃ったら、どうやって火口まで行けばいいの?

ダイナミックな地球を感じられる〝阿蘇中岳火口見学〟ですが、なんと! その見学自体には一切料金がかかりません。(管理費もかかるだろうに太っ腹…! )

〈阿蘇山公園道路〉走行中…!!!!

ただし、火口までの有料道路〈阿蘇山公園道路を通行する場合(自転車は無料)は、その使用料が発生します。料金について詳しくは阿蘇市ホームページをご確認ください。

ちなみに、阿蘇山公園道路の料金所手前にある〈阿蘇山上ターミナル〉まで続く道路〈阿蘇パノラマライン〉の通行料は無料、駐車場に車を停めてから遊歩道(無料)を歩いて火口を目指すこともできます。(季節によるかもしれませんが、有料道路を走る方が多いように感じました🚗)

中岳の火口周辺は[A〜Eゾーン]に分かれているよ

中岳火口見学の公式パンフレットより

有料道路を使って車を走らせても、無料の遊歩道をプチハイキングがてら歩いても、まず初めに到着するのは駐車場のある[Cゾーン]です。いよいよここから、中岳の火口見学が始まります!

※[Aゾーン]は常時立ち入り禁止エリア

青空の中にいるポチッと白い物体がヘリコプターです👀

火口周辺をてくてく歩き始めると、すぐに上空をヘリコプターがぐるぐる飛び回っていることに気づくと思います。噴火口を監視チェックしている系のヘリかなぁと思いましたが、実際は〝ヘリコプター遊覧飛行〟の観光ヘリなのです👀! 中岳の火口を上空からダイナミックに楽しみたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

▲飛行機は大好きなのにヘリはまだ怖かったりする…

[Dゾーン]雄大な景色を一望できる展望所 兼 待避壕

駐車場のある[Cゾーン]を出て左手(北の方角)に進むと、展望所 兼 待避壕のある[Dゾーン]があります。

〈阿蘇山頂ターミナル〉のある駐車場も見える👀

これまで走行してきた有料道路を横目に、なだらかな斜面を上がっていきます。この時点でも〝火山感〟〝地球感〟がすごくて感動…!!!

展望台からは火口を直接見ることはできませんが、中岳山頂周辺、草千里ヶ浜、烏帽子岳えぼしだけ杵島岳きしまだけなどの雄大な景色を一望できます。

〈杵島岳〉もよく見える
どーーーーん!!!

写真撮影の際にズームを使用すると、こんな感じで断層をはっきりと捉えることもできます。その断層の存在感と迫力は圧巻で、目の当たりにすると惚れ惚れしてしまうほどです。

展望所から、火口のある[Bゾーン]を見るとこんな感じ

[B-2ゾーン]退避壕群と〝火口がいちばんよく見える〟エリア

手前にある橋が〈火の国橋〉

展望所のある[Dゾーン]を後にしたら、いったん駐車場のある[Cゾーン]まで戻ります。すぐ前にある〈火の国橋〉を渡ると、そこは退避壕(シェルター)がぽこぽこ並んだ[B-2ゾーン]

万一の事態には、この待避壕に逃げ込むことになるため、すべてのシェルターにヘルメットが常備されています。このような光景を見ると、やっぱり阿蘇山は現役の活火山なんだなぁと再認識させられます。

待避壕が並ぶエリアを通り抜けると、ついに中岳の噴火口が見えてきます。公式のパンフレットによれば、この[B-2ゾーン]が一番火口がよく見える場所とされています。

少しだけ火口のグツグツが見えるかな? ズームしすぎて、もはや火口感ない…🙂

実際に見学してみても〈第1火口〉〜〈第7火口〉のうち現在最も活発な活動を見せる、この〈第1火口〉の壮大さにいちばん圧倒されました。まさに〝活きた火口〟という言葉がふさわしく、今回は様々な条件が揃ったおかげで、こんな貴重な体験ができてとても感動しました😊

[B-1ゾーン]旧火口群が望めるエリア

[B-2ゾーン]は最も規模が大きな〈第1火口〉のすぐ前に位置していますが、[B-1ゾーン]はその奥に広がるエリアです。見学経路としては一体的になっているので、これらをまとめて[Bゾーン]と認識しても良さそうです。

[Bゾーン]から後ろを振り返ったときの光景

[B-1ゾーン]からは〈第3火口〉〜〈第7火口〉を見ることができます。これらの火口からは特に噴煙は上がっていませんが、静けさの中にも強烈な〝地球感〟や〝大地感〟に触れることができます。

[Eゾーン]噴気音も聞こえる?! 新見学エリア

[Eゾーン]は2023年に新たにオープンした見学エリアで、特別な条件下でのみ開放されます。具体的には、火山ガス規制等により一般の見学エリアである[Bゾーン]への立ち入りが不可能な場合、かつ[Eゾーン]が基準を満たしているときが該当します。

火口をもっとも近くから見ることができるという[Eゾーン]からは、なんと火口の噴気音まで体感できるとか! これまで中岳の火口見学ができる日は年間の6割ほどでしたが、新エリアの登場により、約8割に増える見込みとのこと。今後は火口見学のチャンスもぐーっと広がりそうですね😊

目の前に阿蘇山! 星空と自然豊かな絶景宿: 休暇村 南阿蘇

前回記事でもご紹介した〈休暇村 南阿蘇〉は、阿蘇五岳の〈烏帽子岳〉〈中岳〉〈高岳〉〈根子岳〉を真正面から並んで望むことができる絶景宿です。

※南阿蘇側からは〈杵島岳〉は見ることができません

特に、〝パワーテラス南阿蘇〟からの景色は圧巻で、朝方、日中、夕暮れ時など、時間帯によって異なる表情を楽しめるのも魅力です。また、晴れている夜には、目の前の駐車場から星空鑑賞も可能で、私が訪れた日には流れ星を見ることができました👀(ひとつだけど嬉しかった! )

真ん中あたりにオリオン座があるよ💫

建物自体は少し古さを感じるものの、阿蘇山頂へのアクセスも大変良く、大自然を存分に楽しむにはロケーションが最高すぎます。


阿蘇を訪れた際には、是非とも体験したい〝阿蘇中岳火口見学〟。そして今回特に印象的だったのが、外国人観光客の方の多さです。火山の雄大な景色の中で英語や中国語が飛び交う光景は、まるで海外にいるかのような感覚に陥り、少しお得な気分でした😊

景色だけにとどまらず、そんな非日常の光景を味わえるのも、中岳火口見学の魅力のひとつ。日常から離れて、こうしたスケールの大きな世界で大地の力に癒される旅も良いものだなぁと感じました。

タイトルとURLをコピーしました