首都・東京に位置し、日本一忙しい空港としても知られる羽田空港。国際線が発着する第3ターミナルは、もはや日本の空の玄関口とも言えます。
そして、世界各国からの訪日外国人で賑わうこの第3ターミナルには、まるで舞台セットのような〝江戸の町並〟が本格的に再現されたエリアが存在するからワクワク面白いのです。
今回は、そんな情緒漂う〈江戸エリア〉〜 飛行機の離着陸を間近に楽しめる〈展望デッキ〉と併せてぐるっと探検してみることにましょう!
羽田空港 第3ターミナル – Haneda Airport Terminal 3
〒144-0041 東京都大田区羽田空港2丁目
羽田空港 第1・2・3ターミナルの違いは?
探検を始める前に、羽田空港の全体像を少しだけ簡単に把握しておきます。
- 羽田空港[Haneda Airport]
= 正式名称: 東京国際空港[Tokyo International Airport] - 第1ターミナル: 国内線
- 第2ターミナル: 国内線・国際線(ANA)
- 第3ターミナル: 国際線
羽田空港には合わせて3つのターミナルがあります。今回訪れた第3ターミナルは、2010年に国際線専用のターミナルとして開業しました。その後、2020年に〈国際線ターミナル〉→〈第3ターミナル〉に名称を変更しています。
羽田空港の〈江戸エリア〉はどこにある? どうやって行くの?
羽田空港 第3ターミナルは3階から5階までが吹き抜けとなっていて、明るく開放感があります。
出発ロビーが3階、江戸の町並を繊細に再現したアーケード〈江戸小路〉は4階、見どころのひとつでもある〈はねだ日本橋〉は5階に位置するので、まずは3階の出発ロビーに向かいましょう!
2階 到着ロビーからは〈江戸エリア〉を望むこともできないため、まず目指すは【3階 出発ロビー】と覚えておこう✈️ !!!
3階 出発ロビーに到着すると、吹き抜けから提灯や〈はねだ日本橋〉を見上げることができます。そのままエスカレーターで4階へ上がるとすぐに〝江戸の町並〟が出現! 5階に位置する〈はねだ日本橋〉は目立つので、江戸小路をウロウロしていればすぐに辿り着けるかと思います。
日本の和が繊細に盛り込まれた〝江戸の町並〟を楽しもう!
4階の江戸エリアに足を踏み入れると、、、これぞ「NIPPON!!! 」という、本格的に作り込まれた舞台のセットのような和の空気感に圧倒されます。
〈江戸小路〉は飲食店やお土産屋さんなどが軒を連ねる商業施設のことを指します。中には江戸時代の歌舞伎小屋を精巧に再現した建物もあり、歩いているだけでも十分に目を楽しませてくれます。
当時の日本橋のおよそ半分のスケールで復元されたという〈はねだ日本橋〉。空港の中にこんな本格的な橋があるというだけでも気分が上がる! 室内にあるから当たり前だけど、橋が綺麗なのでやっぱり良い意味で舞台セット感もあってワクワクします📷
橋の横壁面には国立歴史民俗博物館所蔵の〝江戸図屏風〟レプリカが9枚設置されています。各部に江戸が散りばめられていてこのプロジェクトへのこだわりの強さを感じます。
一見テーマパークのようでもありますが、やっぱりここは〝空港〟なので、皆さん変にハイテンション過ぎず(それはそれで楽しかったりもするけど)落ち着いた雰囲気を醸しつつ普通に過ごしている感じが個人的には好きだったりします。
はねだ日本橋を渡り切ると、前方に〈お祭り広場〉が見えてきます。大きな櫓は、夜にはライトアップされるようです。
江戸総鎮守・神田明神の色彩をイメージした赤い柱の「江戸舞台」を中心に構え「江戸櫓」がそびえる「江戸小路」。ここは、十八代目 中村勘三郎氏が監修した江戸時代の芝居小屋をはじめ、全て本物の無垢材を使い、手カンナ等で仕上げる従来の日本式工法で数寄屋建築の名匠・中村外二工務店が追求した江戸建築の巧みがあります。また、聚落土塀や江戸黒と呼ばれた黒漆喰壁など、本物の伝統と技の真髄が集められています。
-出典: 江戸小路|東京国際空港ターミナル株式会社
実際にじっくり探索してみて、江戸の町並みの完成度の高さや表現力に驚かされるとともに、職人さんたちのもの凄いこだわりのもと、本格的に手がけられたと知ってさらに嬉しくなりました。
日本人としては中途半端なものを外国の方に見せたくない気持ちもあるし、世界に誇れる日本の技術や伝統文化を空港から発信できるというのも感慨深いです。
羽田空港 第3ターミナルの展望デッキってどんな感じ?
江戸の町をひと通り堪能したところで、次は飛行機を間近に望める〈展望デッキ〉に向かうとしましょう! 羽田空港 第3ターミナルの展望デッキへの行き方としては、、
- 4階 江戸小路の〈江戸舞台〉の脇にあるエスカレーターから5階に上がるか、
- 5階〈はねだ日本橋〉を渡り切って〈お祭り広場〉から〈TIAT SKY ROAD〉を通って向かう
ことができます。
ちなみにわたしは、4階エスカレーターから展望デッキに向かって、5階お祭り広場から戻るというルートを取りましたが、どのルートを使っても何の問題もないです🐵
後から思えば、4階〈江戸小路〉探索 → 5階〈はねだ日本橋〉を渡り切って〈お祭り広場〉→〈TIAT SKY ROAD〉通過しながら →〈展望デッキ〉が、ロスも少なくてスムーズかもしれません。
- TIAT SKY ROAD
- お祭り広場から展望デッキに向かう途中に、飛行機の模型がずらっと展示された〈TIAT SKY ROAD〉というゾーンがあります。ここに並んでいるのは羽田空港の国際線に就航している各航空会社の飛行機たちだとか! 外国人の親子が飛行機を指差しながら盛り上がっていました😊
冒頭でもお話ししたとおり、羽田空港は〝日本一忙しい空港〟と言われるだけあって、発着便数もかなり多いです。さらに展望デッキからは、国内外の多様なエアラインの飛行機を見ることもできます。
羽田空港 第3ターミナルの展望デッキは24時間開放されているところも嬉しいですね。
-出典: 展望デッキ|羽田空港旅客ターミナル
- 開放時間
- 第1・2ターミナル: 6:30~22:00
- 第3ターミナル: 24時間
羽田空港 第3ターミナルの展望デッキは、左右に分かれていないため横に広く繋がっています。そして、目の前を通っているのはA滑走路[滑走路番号: 34L / 16R]です。
▲滑走路番号についてはこちらをご参考にどうぞ
飛行機を〝見るだけ〟であれば、展望デッキのどの場所からでも楽しむことができますが、〝飛行機写真の撮影〟も目的とするなら、撮影場所についても少しだけ工夫が必要になります。
展望デッキに到着したら、まず〝超望遠レンズで撮影している人〟を探します。すると、だいたい同じような場所にその方たちを発見することができます。
まるでバズーカのような巨大な〝超望遠レンズで撮影している人〟は、概ね飛行機撮影を目的としていて、それに精通している人が大半、すなわち「場所取りにおいても信頼に値する! 」と個人的には考えています。
次に、この〝飛行機撮影プロ〟の方々と同じ場所からまず撮影してみます。問題がなければこのまま留まります。
しかしながら、超望遠レンズであれば簡単に解決できるのに、手持ちのレンズだと太刀打ちできない問題などがあった場合、その場所から少しずつ移動 → 自分の持っているレンズで勝負できそうな場所を探っていきます。
超望遠レンズの強みとして、フェンス手前から普通に撮影しても、フェンスを映り込ませることなく、奥にある被写体を捉えることができる点などがあげられます。
対して、標準的なレンズの場合、フェンスのギリギリ近くまでレンズを寄せないとフェンスが写り込んでしまうことが多いので、立ち位置からフェンスまでの距離がなるべく近いほうが撮影しやすいです。
羽田空港 第3ターミナル 展望デッキの場合、入ってすぐ、少し前に突き出た小上がりの〈スロープ付きウッドデッキ〉はフェンスまでの距離が若干遠く感じます…。小上がりを降りた場所のほうがフェンスまでの距離が近いので、手持ちのレンズによって撮影場所も柔軟に検討してみよう👀
空港利用なしで訪れても楽しめる?
ー 楽しめます! 羽田空港 第3ターミナルは江戸のテーマパークのようでもあり、コンセプトもしっかりしていて凝った作りになっているので日本人が訪れても十分に楽しめます。かくいう私も空港近くに所用のため立ち寄っただけでしたが、楽しくて思いのほか長居してしまいました☺️
逆に、空港利用などで時間が限られている場合も、江戸エリアの規模はさほど大きくないので、サクッと見て回っても楽しめる作りだと思います。
展望デッキのある5階には、〈HOT ZONE〉と〈COOL ZONE〉というミニマルなショッピングエリアもあります。COOL ZONEにあるプラネタリウムの中で食事を楽しめるカフェ、PLANETARIUM Starry Cafeも面白そう!
また、羽田空港 第3ターミナルに直結した大型複合施設〝羽田エアポートガーデン〟とセットで訪れると、空港の楽しみ方も倍増します。少なくとも食事には困らないだろうし、程よく運動にもなるかと😊 次回は、2023年にオープンした羽田エアポートガーデンの魅力をレポートしていきます🐾