LCC搭乗記: ピーチの座席と窓はズレている?! スマートシートって実際どうなの?

LCC搭乗記: ピーチの座席と窓はズレている?! スマートシートって実際どうなの? Travel
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peachピーチの座席と窓ってズレてるらしい…! 」これに気づいたのは全ての予約が完了したあとのこと。

LCCは荷物や時間に厳しかったり、乗り場が離れたところにあったり、何かと追加料金がかかる点は何となく把握していて気にかけていたのに。〝座席に対して窓が同じように割り振られていない〟のは盲点でした。

  • LCC(Low Cost Carrier): 格安航空会社

座席と窓はズレているけど〝窓なし席〟ではない

[3A]席から撮影したよ

まず結論として、ピーチの座席と窓は多少ズレています。ちょっと前のめりになったほうが良い席や、何となーく顎を引く感じになる席もあり、、。ただ、ベストな状態ではないかもしれないけど、いわゆる窓なし席〟とは違うので景色はちゃんと楽しむことができます

ちなみに、ところどころ〝座席と窓がぴったり一致する座席〟も存在するとか。

1 , 2, 5, 8 【 11 , 12, 13, 15, 18 】 21, 24, 27, 30

※【 11 , 12, 13, 15, 18 】は翼の上

-出典: ピーチに乗って窓からの景色を楽しむのにおすすめ席は?|LCC活用術

それでは、何故このように座席と窓がズレたり、たまに一致したりするのでしょうか。 単純に考えれば「窓に合わせてシートを配置すればいいのにー! 」と思ってしまいます。

そして、どうやらこれには各航空会社の〝強み〟や〝売り〟の違いが関係してくるようです。LCCはその名の通り格安料金が売りであるため、乗客だけでなく会社側も徹底してコスパを重要視しています。

旅客機の窓数は各機材(= 飛行機)によって予め決まっていますが、座席の配置を含めた内装は各航空会社に委ねられるため、規定を満たしながら戦略的に設計できるのです。

通りすがりの〈A320〉

例えば、ピーチのメジャー機材であるエアバス社の〈A320〉。窓数40に対して、ピーチのシートは30列、座席数は180席あります。同じA320でも、ANAだと27列、146席と大きな違いが見られるのでほんと興味深いなぁと感じます。

-出典: 使用機材–シートマップ|Peach Aviation

-出典: エアバス A320(32P)-シートマップ(座席)国内線|ANA

ピーチのシートタイプとシートピッチ

座席数を確保するためには、シートの列数も増やす必要が出てきます。そのためにはシートピッチ(座席の前後間隔)を狭める以外にありません…。LCCの座席は狭いというイメージも持たれがちですが、ピーチの最新機材〈A321LR〉のシートピッチは約76-81cm。従来型の約71㎝と比べても十分ゆとりを持たせるようになったとか。

-出典: ピーチ、国際線新機材A321LRの内部を公開。〝LCC=安いけど狭い〟を過去にするゆったりシート!|トラベル Watch

ちなみに、ANAの最新機材〈B787-10〉のシートピッチは約86cm。狭いものでも約79cmほどなのでLCCの座席は少し狭く感じてしまうのは仕方ないかも。(価格面で得しているしね)

前方席のスマートシートって実際どう? 景色はどんな感じ?

【Q.】この富士山はどのように撮影したでしょうか…? 😊
答えは、、、↓↓↓

飛行機の搭乗口から一番近い最前列の席が〈ファストシート〉。その後ろ、2-5列目と真ん中あたりの非常口座席2列が〈スマートシート〉です。

-出典: 座席指定について|Peach Aviation

今回は、〈A320〉前方席の[3A]と[4A]のスマートシートを利用しました。座席と窓がぴったり一致する席が[2A]と[5A]とのことで、見事に1列ずつ外していますね😇

シートマップ|Peach Aviation
-出典: 使用機材–シートマップ|Peach Aviation

ピーチのシートタイプは4種類。ランク順に〈ファストシート〉,〈スマートシート〉,〈プレジャーシート〉,〈スタンダードシート〉が用意されています。座席の詳細については座席指定について|Peach Aviationをご参考いただくとして、、ここからは実際に乗ってみて感じたことなどを体験談ベースでシェアしていきます!

前方席を利用したので非常口席や〈プレジャーシート〉と〈スタンダードシート〉のことは今回レビューできないのですが、実際に座った前方席の〈スマートシート〉と視界に入っていた〈ファストシート〉について、〝飛行機から写真を撮りたい人視点〟を交えつつお伝えできたらと思います。

ピーチの〈A320〉に搭乗した感想です

結論、、!〝前方席のスマートシートは飛行機から撮影したい人に向いてる席〟でした。

  • 飛行機から写真をたくさん撮りたい人なら: [4]>[2]>[3]>[5]列目
  • 窓からの景色を純粋に楽しみたい人なら: [2]>>>[5]>[4]>[3]列目

わたしは飛行機からの写真撮影が大好きすぎるため、結果的に[4A]で良かったかも! と思いました。

写真を撮りたい人向けに[2]列目を若干低く評価したのは、空から写真を撮る際にピント合わせに困る場合があるからです。

天気が良くモヤも少ない日なら良いのですが、雲のふんわりとした雰囲気だけだとなかなかAFでピントが合いにくい…。MFだとその後の瞬発力に影響しそうなこともあり、、。ちなみに同じ状況で翼があるときは、翼でピント合わせ → F値を絞って広範囲にピントが合うように撮影しています。

[3]列目に座ったとき、霞がかった夕暮れ空を撮りたいのに「なんか合わせずらいな」と感じ、無理して後ろの翼にピント合わせをした場面がいくつかありました。

【A.】実際こんなふうに撮影したものをトリミングしました
翼がなかったら水墨画チックな富士山逃してた…

[2]列目の場合、上空が霞んでいると少し撮りづらいかもな、[4]列目のほうが後方にチラつくエンジンを使えば柔軟に対応できるかなと感じたのが主な理由です。

[4A]手前の窓から撮影して、奥の窓で景色をチェックしていました👀
右側にチラッと写っているのが前の席[3A]です

[5]列目は窓の位置は合っているけどエンジンが写り込む、[3]列目は少し〝前のめり〟なので時間帯によっては手ブレが心配かと思います😣

そして「スマホで適度に撮影したい」「のんびり空を眺めていたい」という場合は[2]列目が圧倒的に良いかと思います。現に[2]列目席に座っていた方はスマホで写真をたくさん撮っていました。[4]列目は撮影するにはいいけど少し顎を引く感じ(実際に顎は引かないけど、ニュアンス伝われ☺️)でした。

あとは後方席であれば、[24], [27]列目あたりの一致席の〈プレジャーシート〉も、丁度良く羽を絡めつつ撮影できて良いかもしれません。

[4A]後方をみるとこんな感じでエンジンが写り込む
少しズームしたり前方を見る分には写り込まない

冒頭でもお話ししましたが、、予約を完了してから〝窓ズレ問題〟に気づいたため、追加料金を払ってでも席を変えたほうがいいのか本当に真剣に考えました💦 あまりピンポイントな情報も見つからず、シートマップと飛行機の写真を頼りに、窓の数を数えて考察したほど…。

結果、シート30列に対して窓数が40。つまり「窓なし席にはならない。むしろズレてる分、1席あたりの窓が多いのでは? 多いなら大丈夫か! 」という結論に至り一旦落ち着くことしました👻

ピーチには運賃プランが3種類(シンプルピーチ, バリューピーチ, プライムピーチ)あって、プライムピーチ以外はスマートシートの座席指定料金が都度発生してしまいます。「せっかく一番安いプランにしたのに…」という思いもあり変更は見送りましたが、実際に窓を見たときは本当に安心しました。少し窓が小さい感じもありますが、だんだん慣れてきます。

-参考: 各種料金・手数料|Peach Aviation

最前列のファストシートは〝飛行機からの撮影〟に向いてる?

最前列の〈ファストシート〉は足元のスペースも広くゆったり、窓も一致していて空旅には最高の席ですが、〝とにかく写真をたくさん撮りたい人〟向けではないかもなぁと感じました。

理由としては、足元に手荷物を置くことは禁止の席なので、バッテリーや充電器、レンズ、ブロアーなど、もしもの時のちょっとした機材を身近に置くこともできません…。頼みの綱である座席のポケットも足元が広いぶん離れているため、個人的には融通が利きにくいかもなという印象でした。

あとは、前述の〈スマートシート〉[2]列目と同様に、時間帯や天候によっては〝霞がかったふんわり空〟のピント合わせの面で少し撮りづらさを感じるかもしれません、、。

こんな感じのもやーっとした空だけだとAFが合いにくい

LCCピーチ利用: 空港到着から着陸までの流れ

空港到着後、自動チェックイン機または空港カウンターでチェックインします。すでにオンラインチェックインを済ませている場合、手荷物があればすぐに預けてしまいましょう!

ピーチを含む「LCCは機内持ち込み手荷物のチェックが厳しい! 」という声をよく聞きますが、保安検査のように一人ひとり荷物の重さをチェックすることはありませんでした。

利用する空港によると思いますが、何となく重そうな荷物を持ってる人に声をかけているのかもしれません。わたしは職員の方に声を掛けられたのですが、私より重いリュックを背負った同行者は何故かスルーされていました💦

黒いアウトドア系のリュックを背負っていたので重そうに見えてしまったのか、リュック自体が大きく見えたとか、そんな感じなのかな。

サイズ3辺合計が115cm以内
個数身の回りの品を含め1人2個まで
総重量1人あたり合計7kgまで
– 出典: 機内持ち込み手荷物について|Peach Aviation

結果は4.5キロほどでクリア。このとき、首からぶら下げていたレンズ +カメラ =約800gは測られませんでした。重量が心配な方は、ポケットに入れるとか、カメラなら一番重い組み合わせで首にぶら下げると少し重さを減らせるかもしれないです。

保安検査場では、飲み物やパソコン・スマホ・充電器・バッテリー類は鞄から出すよう指示があります。細々したバッテリー類はポーチなど一箇所にまとめて、取り出しやすい場所に入れておくとスムーズです。

保安検査場を通過したら搭乗ゲートへ向かいます。案内があるまでは、お手洗いをすませたり売店を見たり、搭乗待合室で自由に過ごします。その後、今回は搭乗ゲートから飛行機まで送迎バスで移動。案内が後のほうだったので、しばらくバスの中で立っていることになりましたが、LCCなのでそこは少しの辛抱です…。

飛行機の前までバスが到着したら、タラップ車で飛行機に乗り込みます。広い空港の滑走路近くに降ろされる感じが非日常的でワクワクします😊

LCCの機内サービスは原則有料ですが、ピーチも例外ではなく…。帰りの便では空港到着がギリギリになり、機内でドリンクを注文してみたところ、ピーチのオリジナルステッカーが付いてきて嬉しかった!


今回ピーチの飛行機に乗ってみて、座席と窓のズレについては少し心配しすぎていたかなーと感じました。それと地味に楽しかったのが搭乗ゲートから飛行機まで送迎バスで移動したこと! 荷物の入ったコンテナが連結して目の前で運ばれていったり、目線が下がることで新鮮な光景を見ることができて面白かったです。

それから、LCC・MCC(ミドルコストキャリア)・FSC(フルサービスキャリア)の違いなども個人的に興味が出てきたので、いずれ、、比較してみたいなぁと思います🐵

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