忍者レフミニはトラベルフォトに有効なのか実際に検証した結果…

忍者レフミニはトラベルフォトに有効なのか実際に検証した結果… Photography
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先日投稿した〈飛行機から眺める景色と座席選び、撮影のこと〉の記事の中で「忍者レフミニは窓の映り込みをどれくらい回避できるか検証してみます! 」とお伝えしていました。今回は、そのファーストインプレッションも含めた検証結果をまとめてみました。

忍者レフミニの使用効果とファーストインプレッション

こんな感じで、真ん中の穴にレンズを通して使います

まず先に結論からお伝えすると…、トラベルフォトに忍者レフミニの使用は〝大いに有効〟です!!! 何ならもっと早く導入していればよかった。

忍者レフミニとは、よしみカメラ製の比較的コンパクト(φ35cm)な忍者レフ。 その効果及び概要として〝ガラスへの撮影者及び室内光等の映り込み防止用アイテム〟と紹介されています。

忍者レフ本体をレンズに装着した状態で、黒い面を被写体に向けて撮影することで映り込み防止効果を発揮します。つまり、あえて黒色を映り込ませつつ、同時に後ろからの光も遮る仕組みとなっています。ちなみに白い面は白レフとして使えるそうです。

レンズを穴に通したら、アジャスターでギュギューっと絞ります

その存在を知りつつも購入を先延ばしにしてきた理由として、何となく製品の雰囲気に対して値が張るよなーと感じていた点があります。ですが、実際に使ってみると、その価値は十分にあるんだとすぐに気付かされました。

たまに、「高いから自作した」などのレビューを見かけていましたが、工作系に自信のある方や室内撮影メインの方を除いて、大人しくこれを購入したほうが時間的にもクオリティの観点からもコスパがいいように感じます。

まず、忍者レフを広げた時の〝張り〟の良さが尋常じゃないです。初めてこの完璧な張りに直面した瞬間「買ってよかったー!!! 」と価値を実感したほどでした。

それから、直径35cmというサイズがとにかく絶妙です 理由については後の項で追ってお伝えしていきたいのですが、トラベル用途に限って言えばこれ以上大きくても小さくてもダメと思うくらい絶妙でした。(トラベル用途以外なら、これより大きめのほうが良さそう)

飛行機からの撮影[日中編]

今回、忍者レフミニを購入したきっかけのひとつに「飛行機からの撮影の質を上げたい」「飛行機から夜景を撮影したい」という気持ちがありました。日中と夜間では効果の感じ方に思いのほか違いがあったので、[日中編][夜間編]に分けてシェアできたらと思います。

まず、〈飛行機から眺める景色と座席選び、撮影のこと〉の内容と重複してしまい恐縮ですが、窓の反射や映り込みを防ぐ一番有効な対策は〝レンズを窓にできるだけ近付けて撮影すること〟これに尽きます。

その上で忍者レフを使う場合に、機内照明による映り込みを防止できたり、少し角度をつけて撮影しても映り込みが発生しにくい状況を作ることができます。

別の日に忍者レフなしで撮った写真には、うっすら機内のライトが映り込むこともたまにあった

撮影を始める前に、映り込みのリスクは極力潰しておきたいので、日中でも夜間でも自分の座席のライトは先に切っておくことをおすすめします。

フライト当日、飛行機の座席につくや否や、買ったばかりの忍者レフを意気揚々と装着しスタンバイ。CAさんには当然気付かれてたはずですが「今日はこいつか…」くらいの感じで特に何も言われません。(CAさんも安全のためにチェックしなきゃだから大変だよね😌)

目立つ忍者レフを装着しているのに目立ちたくないという方、とにかく反射を極限まで防ぎたい方などは黒っぽい服を着ていくとベストです。さりげなく忍者レフと同化できます。

実際に撮影してみて、最初の感想は「あれ?! なんか見づらい…?!」でした。窓をほぼ忍者レフで覆ってしまうので、景色が画角にどう収まっているのか全体を把握しづらい点は盲点でした。

「液晶やファインダーで確認することは、これまでと変わらないんだし…。」程度に思っていましたが、視界が一部遮られるだけで、これまでの見え方と体感的にかなり違ってきます。きっと慣れだと思いますが、全体像を広く見れないのは思いのほか辛く感じました。

なので、日中の撮影であれば〝忍者レフなしで全体を広く把握しながら撮影するほうが合ってる〟と感じる方もいるのではと思いました。

私は意地でも忍者レフを付けたまま撮影しましたが、少し楽しさが半減する感覚はありました。(たぶん慣れの問題)ただ、当日の写真を確認したところ、機内の窓などが映り込んだ写真は1枚もなかったので、それも帳消しです😊!

それより何より、、今回初めて〝傷だらけすぎる窓〟に当たってしまい、映り込みより強敵かもしれない〝窓の傷〟に苦しめられる事態となりました。

こちらについては後日、別記事にまとめる予定です。

エンジンから煙がゴォォォォーーー!!!!

飛行機からの撮影[夜間編]

夜間の撮影において、とにかく映り込みをクリアできなければ何も始まりません…。ただ、この第一関門に関しては忍者レフを使用することでいとも簡単に突破できてしまいます(ほんとにもっと早く買えばよかった😇)

よく見ると、船がとまっている…

「忍者レフミニは直径35cmしかないから小さい」といった声もあるようですが、個人のトラベル用途においては、これがMAXのサイズかなとも感じます。

より良い条件で撮影するために環境を整えることも大切ですが、トラベルフォトではそれ以上に、周囲にいる〝撮影とは無関係の方々との調和〟も重要視したいところ…。

周りの方々の邪魔になったり迷惑をかけないことはもちろん、シャッター音など、圧を与えすぎない点にも配慮したいなぁ、とか。単純に自分が大きい円盤を構えるのが恥ずかしいというのもありますが…💦

ただ、この35cmというサイズが〝我慢しなければならないサイズ〟かというと決してそんなことはないです。

機材によるかもしれませんが、飛行機の窓の横幅はきちんと覆ってくれます。高さが足りない部分は、窓のシェードを途中まで下ろすことで対応できるので小型軽量の最小装備としては十分に感じました。(シェードがずり落ちてくる窓だと悲しいけど…)

現状唯一の懸念点は、ボーイング787が物理シェードではなく電子シェードだということ。角度を欲張らなければ忍者レフミニでも対応できるのか…? 万一対応しきれない場合に備えて、専用商品の存在も頭の隅に入れておくことにします。


映り込みがなくなるだけで、本来諦めていた状況下でも〝撮影する〟土俵に立たせてくれる忍者レフ。日中に比べて夜間の撮影では〝不可能を可能にする〟レベルでその本領が大いに発揮される結果となりました。

実際に飛行機から夜景撮影をして気付いた点や、その撮影方法を含めた体験談については長くなってしまったので、番外編的に別記事にまとめました🐵

車の助手席・フロントガラス越しの撮影

さて、次は車の助手席フロントガラス越しの撮影に忍者レフミニを出動させましょう。窓越し撮影に有効すぎる点は飛行機で確証を得たので「乗り物全般いけるだろう!! 」というわけです。

それから、フロントガラス越しの撮影用途でも、直径35cmというサイズは絶妙でした。これ以上大きくても運転の邪魔になりかねないし、万一安全を欠いてしまったら本末転倒です。

このくらいの映り込み(写真右端)なら、
後処理で多少は何とかなる、かも

F値やISO、露出などのバランスを見つつも、日中の撮影なのでシャッタースピードは上げられるだけ上げて挑みます。

結論、フロントガラス越しの撮影にも忍者レフミニは有効ですが、飛行機と比べていくつか注意したい点があったので以下に書き出してみます。

車の場合は、走行中ころころ変化する光の向きによる影響もある(順光だと反射しにくいかも)と思いますが、ご参考程度に😊


できるだけシャッタースピードを上げておく
F値やISO、露出などのバランス見ながら判断する
フロントガラス面にレンズを極力近づける
映り込み軽減の基本に立ち返る
忍者レフをなるべくガラス面と平行になるようにダッシュボードに滑り込ませる
もともとフロントガラスに角度がついているので、ガラス面と平行に近づけたほうが効果があった
なるべく30mmあたりから望遠側で撮影する
超広角で撮影した写真はほぼ全滅…涙
フロントガラスの横幅も広く、車は多方面から光を取り込むため、広角側で撮影すると余計なものが反射して映り込みやすい
助手席から見える景色が広いのでつい広角で撮影したくなるけど、中望遠くらいで撮影したほうが圧縮効果も相まってか収まりが良くなる(気がする)
[超広角15mm]車内だけでなくガラスの細かい傷なのか汚れなのか? も映り込んでいる
[中望遠105mm]色味はさておき、、映り込みは一切なかった
景色が画角にどう収まっているのか全体像を把握しづらい
飛行機からの撮影と同じく…カメラ周辺の視野を忍者レフで覆ってしまうため
さらに、フロントガラスにレンズを近づけて撮影しているのでファインダーも覗けず、液晶からも離れているのでよく見えない(最終的にカンに頼る場面もあり結構カオスでした😇)
ときには連写も駆使してたくさん撮影する
1枚でも使える写真があったら儲けもん精神
変な写真は後ですぐ消せばいい😌
ダッシュボードに何か貼ってあったら、黒系の紙や布で予め覆い隠しておく
レンタカーのステッカーなど
映り込み方が厄介だったので予め隠しておくと後で楽かもです
レンタカーのステッカーががっつり映り込んでいる

飛行機からの撮影では、忍者レフはずっと付けっぱなしでしたが、車となると短時間で付けたり外したりもあるので、着脱しやすい仕様は本当に使いやすくてストレスも少なかったです。

忍者レフミニ使用に伴うデメリットもそれなりにある

覚悟できるからこの注意書き大事!
  • 忍者レフ〝ミニ〟とはいえ、それなりに大きい(φ35cm)ので地味に迫力があって目立つので少し恥ずかしい
  • 〝張り〟の良さがメリットとなる反面、忍者レフを広げるときの勢いが強すぎて「バァンッ!!」となってびっくりする
    (油断すると忍者レフ自体が予期せぬ方向に飛ぶか、顔面に直撃しそう)
  • 商品の雰囲気や機能に対して、価格が少し高め(ただし、クオリティも高い)
  • カメラ周辺の視野を忍者レフで覆ってしまうため、被写体が画角にどう収まっているか全体像を把握しづらい
    (特にファインダーを覗きづらい状況において)

とはいえ、たたむとかなりコンパクトで軽くて持ち運びにも便利なので、バッグに忍ばせておいて損なしです。付属の袋(ケース? )もファスナー式で使いやすく、取っ手が付いているのも嬉しいポイントでした。 (バッグから引っ張り出しやすい)

あとは何より、〝レンズに着脱しやすい〟取り回しの良さがトラベル用途にぴったりだと思いました。

忍者レフの使用が禁止されている場所とか

ここまで、忍者レフの有用性について熱弁してきましたが、ミニとはいえ大きい製品なので、状況によっては〝目障りで邪魔な円盤〟になる可能性も否めません…。

特にビルの展望台など人が集まる場所では、周囲の方々の視界を遮ってしまったり、撮影のために長時間その場を占領されることなどを懸念してか、忍者レフの使用を禁止している施設もあります。

大抵は公式サイトに撮影に関する注意事項が記載されているので、心配なときは確認してから訪れると安心です。 一例ですが、東京都庁の展望室の公式ページを確認したところ、〝反射レフ、暗幕等は使用しないでください〟とのことでした💦

-出典: 都庁展望室の利用について|東京都庁見学のご案内


今回検証した忍者レフミニについては、有能すぎて「もっと早く導入しておけばよかった😫」の連続でした。まずは乗り物やホテルの客室といった〝忍者レフをつけたままウロウロしなくていい場所〟で撮影するとハードルも低いなぁと感じました。

正直なところ、、人が集まる場所で付けたり外したりするにはまだ抵抗もありますが、少しずつ撮影の幅を広げながら撮れる画のバリエーションを増やしていきたいです。〝車窓からの撮影〟なども気になるし、今後も都度いろいろ検証していきたいと思います😊

ご参考までに、、旅を終えた後の忍者レフ保管方法ですが、ぐちゃっと8の字に畳んだまま袋の中に放置することに何となく抵抗があったので、広げた状態で暗所に吊るしています。

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